ステージ移行の動き、NT倍率は13倍台を目指す

株式市場は50円強ほど安寄りした後、前引けにかけて徐々に切り返し前場終了近くにはプラスとなった。

これは日銀ETF買いを当てにしたものだろう。だが、切り返したこともアリ後場の日銀買いはナシ。それもあってか後場はダレてしまった。

8月1週に外人投資家は4000億円ほど売り越しとなっているが、これは日銀会合の失望売り。その後、先週からはおそらく買い越に転じているのではないか。

実際に700億円のETF買いを実行したことが大きい。といっても、707億円の買いはまだ2日しかない。6兆円の見せ玉効果は抜群だ。

ただ弊害もある。NT倍率が拡大していることがその一つ。本日は12.82倍までさらに拡大。このままだと年内には13倍に乗せてくるのではないか。

つまり、今の動きはステージが移行する過程という見方だ。これは実態相場より日経平均の強さが目立つ結果を招く。

上記通り、日経平均をTOPIXで除したNT倍率は15日現在で12.82倍。先月末が12.53であるからものすごい上昇スピードだ。

ちなみに、この足もとのNT倍率は2000年以降で最高水準である。

少し振り返ると、2000年4月に日経採用企業225社のうち30社が入れ替えとなった影響で、それ以前の12~14倍という水準が10倍以下へと急激に落ち込んだ。

そこから再び90年代の12~14倍レンジへと復活してきたわけだ。その大きな要因の一つは日経採用のユニクロの異常な株価である。

業績は関係なく指数プレイにより買い上げられる。値嵩株だけに影響力は大きい。

分割すれば影響力は薄れるのだが、そうしないのはおそらく柳井と外資の間で密約があるためと睨んでいる。よって当面、異常な状態は続く。

それはともかく、前回NT倍率が高水準となったのは13年12月25日の12.73ポイントだった。この時は年明け手から軟調な展開となり、あっという間に12.1倍まで低下。

つまり株式市場の下落で修正されたわけだ。だが、今回は日銀のETF買いという状況が当時とは違っている。

実際にはまだ大して買っていないのだが、買い安心感から先回りで日経先物が買われ引き上げているという訳だ。

先週末、日経平均は7月21日の高値16938円を上回ってきたが、TOPIXはまだ22ポイントも下にある。(いずれもザラ場ベース、なお225は終値比で上回っている)

日銀ETF買いの弊害として、ブルームバーグが日経225のうち、来年末には4分の1に当たる55社で筆頭株主になるという試算を公表。

そして18年末には全体の3分の1を上回る82社に達するという。

日銀ETF6兆円の威力は大きい。これに逆らって外人が売っても長くは続かず、これまでより期間が短くなると見る。

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