追加緩和期待でドル円に比べ株価が走り過ぎている 

 周知の通り、アベノミクスは円安と株高がセットとなっている。前者は企業業績を改善させ、後者は資産効果から個人消費に寄与する。

 それが円高・株安となると、この流れは逆流しデフレ経済へ逆戻りとなる。そうはさせじと、逆流しそうになると日銀の追加緩和で食い止めてきた。

 だが追加緩和の効果も限界に近くなってきた。そこで今度は財政政策による抱き合わせが検討される。

 これが足元の動きで、今週の追加緩和、5月の財政支出(経済対策)とセットの対策はほぼ間違いない。

 これが評価されれば、円安・株高となるが、その持続力は未知数だ。

 持続的な需要喚起、即ちデフレギャップを解消しないことには、いずれ元の木阿弥となる。その場合マーケットは円高・株高という反応を示す。

 これはアベノミクスが続く限り今後も当分の間、有効なロジックである。

 さて、本日の株式市場も続落となっているが、一言でいうと、先週、追加緩和を織り込みすぎた反動だ。

 といってもまだ買戻しが中心であるが、東京株式市場は取引の厚みが小さいため、偏った注文が出ると値段が飛びやすい。それがオーバーシュートとなる。

 株高の一方で、ドル安も進行し110円台を回復していたが株価上昇に比べると控えめ。こちらは投資家の厚みがあり株価ほど値が飛びづらいためだ。

 為替を取引している人が日本株を取引している投資家より多いため、株式市場が急上昇しても、動きは限定される。

 円安・株高、円高・株安はセットといっても動きは一律ではない。どちらかが先走ることが往々にしてある。

 そこで両者の関係性を見る場合、ドル円から見た理論株価の算出が欠かせない。そして、これが何に役立つかというと、オーバーシュートした局面である。

 理論値から7~8%もオーバーシュートすれば要警戒だ。先週末時点では、これが9%にも達していた。

 この場合、円安進み理論株価が現値に追いつくか、株価が反動安となるかののいずれかで、修正が行われる。

 昨日・本日の株価が伸びきれないのは、後者の動きとなっているためだ。

 明後日の追加緩和期待がある中でも、株価が伸びないのは理論株価からの上限付近にあるためだ。よって、足元では円安が伴わずに株価が反応すると要注意だ。

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