アルゴ全盛の市場にどう立ち向かえばいいか

 株式市場は昨日の流れを引き継ぎ、開始早々17000円台回復したものの引けにかけてダレて16906円で大引け。三菱自動車の不正燃費問題が足を引っ張った。

 出来高は20.8億と冴えない。売り買いとも何かあれば値幅が出る構図。基本的には来週の追加緩和待ち。

 
 話は変わるが、本日はおめでたいニュースが飛び込んできた。囲碁棋士の井山6冠が十段戦に勝利し7冠を達成したのだ。これは日本囲碁界で初めて。

 日本では頭一つ抜けている井山7冠だが、中国と韓国棋士に交じると、ランキングは6~10位の第二グループに位置するのが実情だ。

 アルファ碁に敗れた李セドル氏もこのグループだ。

 おめでたい7冠達成であるが、AIの登場で多少霞んだことは否めない。では、欧州チャンピオンや韓国元天才棋士はなぜAIに破れたのか。

 実は、これは今の株式投資にもほぼ同じことが言えること。決定的な差はAIは定石外、常識外の手を打ってくることだ。それが悪手と目されていてもお構いなし。

 検証の結果、AIの中ではそれが悪手でない結論が出ている。では囲碁界ではなぜそれが悪手といわれるかというと、指しづらいためだ。

 たとえば株式投資でいうなら10日連続して上昇した翌日に爆買いするようなもの。そこは一呼吸置くはずという先入観が先に立つ。

 いわゆる経験則で、人間が持つ生体リズムといってもいい。以前、将棋界で行われたコンピュータVSプロ棋士でも同様のことがあった。

 終局後に敗れた棋士が、その手がいいとわかっていても絶対に人間は指せない、と発言していたことが記憶に残っている。場の流れから生理的に無理ということだ。

 人間特有の生体リズムの一つが慣性の法則である。それがない相手であるから戸惑ったり、AIの手の意味が読めないのは当たり前である。

 投資についても同じで、近年はアルゴリズム取引の登場で「場」の雰囲気が一変している。

 以前は市場も息をしていた。参加者はほとんどが人間でありその肌触りがあった。それがアルゴが席捲したことで全く別物となった。

 チャートにそれがあらわれる。ダマしが多く過去の物差しが通用しづらくなったのだ。

 最近、業界何十年というベテランが歯が立たない相場つきとなっているのもこのためだ。

 これは多数の人間投資家が形成し、人間特有のリズムというか法則がアルゴが市場を席巻したことで市場価格形成が大変革をもたらしているためだ。

 では、生体リズムがないAIに対応はできないのか。

 答えは否だ。

 アングルを変えて眺めれば、視座の角度を変えれば、以前の人が形成していた市場の、生体法則の影響を、少なくすることができる。

 アルゴ全盛の相場ではそれを徹底すればいい。これができない投資家は否応なく退場させられていく。

 これまでより厳しいサバイバル戦となっていることは間違いない。

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