窓埋め完了、値幅は08年1月相場に並ぶ

 大幅反落。日経平均は前日比632円安の16416円で大引け。上海市場は3000ポイントを割り込んだものの1%安、ドル円も116円台に入った程度。

 昨晩のNY市場も27ドル高の16016ドルと、本来600円も下げる理由はない。

 一応、下げの根拠といわれたのが時間外での原油価格が27ドルまで下げたことが嫌気されたという。だが、これもせいぜい200円分がいいところだろう。

 理由は別のところにある。

 昼過ぎに甘利大臣のわいろ授受が明日の週刊文春で掲載されるとネットニュースで流れた。どうもこれが効いた。

 周知の通り、甘利大臣はTPP合意の立役者でアベノミクスの中核メンバーの一人。彼が失脚すれば経済運営がうまくいかないという連想だ。

 ただでさえ、中国経済の失速が騒がれる状況にある局面だけに、ここでの経済担当相の交代、さらには安倍政権への責任追及となると市場は看過できない。

 もちろん、この前にファンドの売りが切れないという背景はある。上記はこの実弾売りに投機筋が売りを乗せる材料である。

 さらに、本日の出来高は25億株と少し増えたが、大幅下落の割に出来高は少ない。板が薄すぎる。つまり、外人の叩き売りではなく、力なく値を消している感じだ。

 配当利回りの低さが日本株の最大のネックだ。先進国で2%に達しないのは日本だけだ。 

 ともあれ、昨日の指摘は早かった。しばし戻った後にもう一度の下落と見たが、その戻りがなかった。出来高の薄さは何度も指摘してきたがもっと重視すべきだった。

 本日の下落で、14年10月31日の高値16533円からの窓を一気に埋めてきたことになる。TOPIXも埋めた。

 10月31日は追加緩和第二弾が打ち出された日。その日の終値は16413円と、本日とほぼ同じ。ただ、これは打ち出した後だから、前日と比較しないと意味はない。

 30日の終値は15658円。ここまで下がって追加緩和の効果がすべて剥げ落ちたといえる。

 テクニカル面は08年12月~1月の動きを彷彿させる。当時の下落幅はザラ場比で、3535円に対し今回が3625円。値幅はほとんど匹敵してきた。

 日柄は前回が27日に対して、今回が33日。昨年8月高値から17000円割れの9月安値までも33日だった。

 目先は引っ張っても週末の明後日までだろう。計算上は15900円があるが、16000円を試すようだと、ここでは30億株近くできるだろう。

 28・29日の日銀会合に向けた期待や政府の口先介入もここからは出始め、それに反応し始める。

 ただ、大局的には終値で9月安値を割り込み波動転換したことは留意すべき事象といえる。

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