これ以上の失点は避けたい意味での「尖閣は日米安保適用対象」

 日米首脳会談が終わった。終了後の記者会見で尖閣諸島は日米安保の適用対象とオバマ大統領が明言した。大統領の口からきかれるのは初めてだ。

 領土の所有は中立の対場だが、現実に施政権を日本が有しているためこれを重視した。

 これに対し、中国は非難声明を発しているが、もしここで米国が明言しなかったら、中国はかさにかかってきたことが容易に想像できる。

 ロシアがクリミアを編入したことに対し、米国は有効な反撃ができなかったため、中国が尖閣を占領しても見過ごすのではないかと勘違いしてもおかしくない。

 米国としても、そこまでなめられるわけにはいかないため、先手を打ってここで一線を引いておこうということだろう。東シナ海、南シナ海が切り取り放題とされては困るわけである。そうなると、オバマのほうが窮地に追い込まれる。

 他方、TPPに関しては何か実のある声明が出ると見ていたが、持ちこしとなった。豚肉と自動車がネックになっているようで、これらの分野で妥協できないということは、オバマ大統領は米国内でそれだけ追いつめられていることの裏返しともいえる。

 オバマ大統領は外交問題では失点が相次ぎ、TPPはわずかに得点を稼ぐチャンスである。そこで安易に妥協できないということだろう。

 だが、仮に押し通してもどの程度得点になるか定かでない。これらだけではあまりに、目線が低すぎる。

 ともあれ、TPP交渉が不調に終わったことが伝わるや株式市場は急落となった。だが、もともと事前に合意するというコンセンサスができているわけではなかった。目先筋のによる売りであり、TPPだけでどこまでつづくかは疑問だ。

 これで来週30日の日銀会合が焦点となる。

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