戌亥の借金を辰巳に返した個人投資家 

 今年の株式市場も残すところ、あと大納会を残すのみとなった。大発会で10000円台だったものが、直近では16000円を越えてきている。

 10000円以下に沈んだ状態が続いていた近年の鬱憤を、一気に晴らすような相場展開だ。

 だが、ちょっと出来すぎの感は否めない。それでも、市場関係者や投資家など相場にかかわった人は、この正月は安倍首相に足を向けて寝られない。

 相場の世界には、古くから「辰巳天井」という格言がある。両年に向けて相場は強く、天井となりやすいという意味。

 今年はまさにこれを地で行く相場となったが、まだ天井を打ったことが確定したわけではない。上昇率は今年に及ばなくとも、来年もまだ上値は見込める。

 実は、相場の格言に近い言葉が商売の世界にもある。それは、「戌亥の借金、辰巳に返せ」

 というものだ。戌亥年は景気が悪く、商売ををやっている人は借金する人が多い。反対に、辰巳の年は景気がいいことが多いため、戌亥年に作った借金をここで返
すことができるという意味。

 この戌亥年と辰巳年は、ちょうど向かいのポジションにあり、景気循環論に基づく経験則ということもできる。

 相場の格言の「辰巳天井」も景気がいいことの裏返しであり、商売の世界の言葉と符合するのが興味深い。

 また、証券税制の軽減措置の終了が主因とはいえ、個人投資家が10兆円以上も売り越したのは、「辰巳に返せ」という格言に基づいた動きとも見えるのである。

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