ヤフーショッピングの衝撃、楽天の30倍は荷が重い

 週明けの7日の月曜日夕方、ヤフーショッピングの会合で孫正義氏が登場し衝撃の発表を行った。毎月2万~5万かかっていた出店料無料、2~5%の売上げロイヤリティを無料とするという。

つまりヤフーショッピングに出店するテナント代はすべてタダというわけ。これには出席していたお店のオーナー自身、驚いていた。今後は、出店者からの広告料を収益の中心に据えていくという。

 これだけではたして落ち込み分をカバーできるかわからないが、数年はこれで走るつもりのようだ。この発表を受けて、7・8日の2日間で2万6000件の申し込みがあったという。やはり,相当なインパクトだったことを裏付けた。

 ヤフーの無料戦略の発表で、業界の雄である楽天は翌日にさっそく影響を受けた。発表翌日に250円安となり、本日の終値は1153円でこれは、7日の終値1354円と比べ201円安。

 楽天からヤフーにテナントが流れることを見越したのものだ。だが問題はこれからである。本当にこの程度の影響で済むのか。

 楽天のネット通販モデルは、月額固定費と売上げロイヤリティとテナントからの広告費などで60%強。他は金融部門が30%強。通販部門に関して,出店者の多くは利益が出ていないのはもはや常識だ。数が多すぎて埋もれてしまっているのだ。

 そこで、高額の広告を出すように仕向けるのが楽天の手口である。固定費を取られたうえに、踏んだり蹴ったりという出店者らの怨嗟の声は少なくない。

 現在楽天で儲かっていない出店者たちが、これからヤフーショッピングに流れて、浮いたお金でそちらで広告費として使う可能性が大いにある。

 どう転んでも楽天への影響は必至だ。といって、こちらも無料というわけにはいかない。あまりにダメージが大きすぎるためだ。追撃者からこそ許される無料戦略なのである。

 10日時点の楽天の株価1153円はPERで30倍。平均が15倍程度であるから、成長企業としての評価を織り込んでいる。だが、こうなると、この30倍は今後相当な重荷となるだろう。20倍そこそこまで落ち込んでもおかしくない。

 会社の規模は成長しても、利益はこれまでのようについてこない。それどころか、ライバルたちから狙われ始める時代となったようだ。

 株価は今期の決算を見越して戻ったとしても、やがてボディブローのように効き始め、株価は1000円割れへ下落する可能性は避けれらないのではないか。

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