式年遷宮で「金の座」の時代のポイントと今後

 伊勢神宮では式年遷宮の神事が行われている。式年遷宮は20年に一度、神様の住まいを移すこと。

 いわれは様々で、20年に一度というのも諸説があるが、これが690年以降、途中の中座を挟みながら1000年以上も続いている。

 神様の住まいを「米の座」と「金の座」と表し、今年の遷宮では「米の座」から「金の座」へ移られる。それぞれの座には意味があるところが興味深い。

 「米の座」では精神的なものに重きが置かれる時代、「金の座」では経済的な分野に重きが置かれるといわれる。戦後の歴史を振り返ると、まず53年~72年までが米の座で、当時の日本は戦後復興の道をいかなる方向に進むかに意見が分かれた。

 象徴的なものが安保闘争で、学生運動の華と化した。これなどは、精神的なもの、哲学的なもの、という側面が強い。

 そして、73~92年が金の座。安保闘争層が収束した後に起きたのが二度に渡るオイルショックだ。戦後、順調に拡大してきた日本経済が試練を迎えた。その後も85年のプラザ合意による急激な円高。そしてバブル形成から崩壊、とまさに経済中心の時代であった。

 続く、93年~13年が米の座で、これはもうバブル崩壊後の日本が迷走を続けた時期。土地神話は崩壊し、経済成長はぱったりと止まり、給与は減少し、デフレにあえぎ、阪神大震災、東日本大震災と、日本は喘ぎ続けた。

 精神世界への希求も続き、第三次新興宗教ブームと呼ばれたりもした。95年にオウム事件も起きた。自殺者数も15年連続で3万人を突破し、うつ病も一般化するなど、目標を見失った日本の姿があった。

 そして、今年13年から33年まで金の座の時代に入る。折しもアベノミクスの登場で昨年までとは気分ががらりと変わり始めた。消費増税もあり、個々の生活はそう楽にはならないが、経済全体は確実にテイクオフし始めた。

 これからの「金の座」で活躍できる企業像は、飽和状態にある日本からアジアへ打って出ていく企業である。

 アジア諸国は今は所得水準が低くても、今後、拡大の一途を辿ることが予想される。そうした国々だけに、そこに入り込む企業とそうでない企業の差が明確につくことになる。これは投資においても最重要視点といえる。

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